2017年9月24日日曜日

母校の武蔵野美術大学で講義!! ~もどかしさを力に変えて~

9/22に、母校の武蔵野美術大学で講義をさせていただきました。

インターンシップ演習という講義で、武蔵美を卒業した後にはどんな進路があるのか、卒業生がどのような仕事をされているのかを知ることができる授業です。



何人もの武蔵美卒の方が講義にいらっしゃるのですが、その一番目として今年もお話させていただきました。今年で3回目です。

3回目と言えども、毎回、今年で最後と思って講義しています。
これは精神的な話でなく、来年の講義の依頼を頂けるかはわからないからです。

今年は要点をまとめたメモも持たず!
マイク1本で、90分の1小節、全力で挑みました!
(流行りのラップバトルの影響)

学生時代の失敗や悩みをたくさん語った理由


毎年お話する内容はほぼ同じですが、特に語るのは学生時代のこと。大学一年生から四年生まで芸祭に捧げた話と、卒業してからの活動のこと。失敗したことも、なるべく詰め込んで話しました。

学生時代の自分が一番知りたかったのは、今活躍してる人の学生時代の話でした。
だから、学生時代から自分の活動の記録を残し続けてきました。いつか武蔵美で講義をするつもりでとっておきました。

一年目、二年目、と講義をして足りなかった部分を補って内容をバージョンアップしています。

毎回、最後に感想シートを書いてもらい、それを熟読しています。
「本当に感動しました」とか「今まで受けた講義の中で一番良かったです!」とか、そういう言葉がとても嬉しいです。

でも、一年目の感想でとても多かったのは
「渡部さんには最初から作りたいものがありましたが、私にはありません。そういう人はどうしたらいいでしょう」
「焦ってばかりで、どうしたらいいかわかりません」
というものも目立ちました。

一年目の講義は、何も悩みがなくストレートに「もにまるず」を作り続けてどんどん駆け上がっていったような講義になってしまっていました。
悩んでいたことはあえてあまり言わずに、メインメッセージを明快にするために、余計な要素を削ぎ落として語りました。

自分でもわかっていました。これでは学生がおいてきぼりになってしまう部分もあると。

だから、誰だって悩んでいるんだってことをもっと語ろうと思ったのが今年の講義でした。

人間らしい講義にしたかったのです。

美大生と芸祭が大好きな自分だからこそ語れることを。

もどかしさを力に変えて


今までやってきた事だけ見ると、すごいことをしているように見えるかもしれません。
確かに、ありえないような事をしている。
初めて作った作品が、ここまで広がってきたのだから。
学生からしたら、スーパーマンのように思えるかもしれません。

でも、それも全ては「人」が助けてくれているからこそ成り立っているということ。

渡部学はスーパーマンなんかじゃない。

悩んで、考えて、立ち止まって、それでも走って。

普通の「人」なんだってことを伝えたかった。

普通の美大生だった。

みんなと同じ講義室で講義を聞いて、同じ学食を食べて、同じ玉川上水を歩いてきた。

ただ、芸祭が異常に大好きで、美大が大好きで、つくることが大好きで、
こんなもんじゃないという「もどかしさ」を力に変えているだけの、普通の人間。

そういうことを伝えたかったのです。



毎年、冊子を作っているのですが、
一年目と二年目の冊子はビジネス書や自己啓発書みたいな内容でした。
それはそれで必要と思って書いています。
今年は、悩みをたくさん書いた冊子にしました。

ワンダーマーク社長でもなく、もにまるず作者でもなく、「武蔵美卒の渡部学」として人間らしい内容を書きました。

今年の講義も、みなさん真剣に聞いてくださり、熱いメッセージもたくさんいただき、
本当に素晴らしい時間でした。

素敵な作品をつくって、
素敵な時間を生み出していきましょう。

悔しいこともある。情けないことも、妬ましいこともある。

それでいいし、それがいい。
今の渡部も、そんな「もどかしさ」を力に変えて、つくっています。

そして、
愛をこめて、つくりましょう。

講義を聞いてくれた学生のみなさま、感想や質問、なんでもお気軽にご連絡ください!

ありがとうございました!!





講義では配布しましたが、少し余分があるので10/7-8の展示で販売もします。

配布物を販売するのもアレな感じですが、
今後の活動の「応援」的な感じでご購入いただけると嬉しいです!
薄い冊子ではありますが、内容は全力です!ご興味のある方はぜひ!

よろしくお願いします。

2017年10月7日(土) 8日(日) 原宿デザインフェスタギャラリー  EAST 201 , 202「Forest (森) 」をテーマにした作品が集う。株式会社ワンダーマーク3周年を記念して、若手クリエイター 22名による「Life & Create -Forest-」 展  を開催します。
http://www.watabemanabu.com/forest





2017年9月9日土曜日

29歳、新事業や活動への想い

先日、9/5に29歳になりました。

会社も3年目をむかえました。

株式会社ワンダーマークとして、新しい事業をスタートしました。


「WONDER MARK™️」というデザイン雑貨ブランドを立ち上げました。
クリエイターや、美大生のアイデアを商品化するという挑戦です。

学生の頃から、こういうことをずっとやりたいと思っていたところ、
生産や輸入、展示会の出展のプロの方に出会い、
一年間かけて企画と開発を進めて準備してきました。

東京ビッグサイトで開催されたギフトショーに出展し、お披露目&受注をしました。



たくさんの企画から3案を選び、ブラッシュアップして商品化。





展示会では、どの商品も興味を持っていただけたので、これから商談をすすめていきます。




9/5に搬入し、その日に29歳になり、なんともタイミングがバッチリなスタートとなりました。

「もにまるず以外にも、いろいろなことをやってるね!!」と言われます。

ーー

28歳、確かにいろいろなことをやってきました。

2017年の1月には「キュートポン」というストラップを100個から製作できるサービスを立ち上げ、クリエイターさんの活動のお手伝いをさせていただいています。



「TRFG」というToy & Fashionの作品も制作しています。


これ以外にも、実は水面下でアーティストさんのグッズを作ったり、アトリエをお貸しして制作活動の応援をしたりも少しだけしています。

いろいろなことをやっているようで、想いは同じなのです。


「いつもの時間を、素敵な時間にしたい」


そう強く思い始めたのは4年ほど前のこと。
もにまるずの制作で、毎日がめまぐるしく、体力も精神もギリギリで毎日を過ごしてしていました。

そのころ、ちょうどアロマテラピーの勉強をしていました。
エッセンシャルオイルはいろいろな使い方があるのですが、お風呂に入れるという方法があります。

どんなものかと思って、試しに2滴のオイルをお風呂に入れました。

フワッと広がる香り、安心感。

たったこれだけの、2秒で済むようなことで、こんなにもいつもの時間が変わるものなのか。衝撃でした。

それから、しばらくはお風呂にオイルを垂らすことにハマり、その時間が心の支えになりました。


これは、香りの話ですが、デザインやアートにも同じような力があると信じています。

生活必需品ではない「香り」がそうだったように、
「アート」や「デザイン」も、
時間に深みをもたらし、空間に質感を与え、心に染み込みます。

「もにまるず」も同じです。
もにまるずをさわって、すこしだけでも笑顔になってほしい。
その一瞬だけでも、やわらかい心になってもらえたら嬉しい。

もにまるずを始めたばかりの頃は、大きく広げることに戸惑いがあるときもありました。
でも、自分だけで作って広げることには限界があります。

「たくさんの方にさわってもらいたい」という気持ちと「広げることへの抵抗感」の戦いがありましたが、
変なこだわりを捨てて、納得できるクオリティを保ちながら、できる限り広げようという気持ちに変化していきました。

そして、もにまるずを続けながらも、
もっと「いつもの時間を、素敵な時間にしたい」を広めるために、新しいことに挑戦しています。

単純に、作品が増えれば、もっと素敵な時間が広がるからです。


新事業の「キュートポン」も「WONDER MARK™️」もこういった思いがあります。



「アーティストが生きていく仕組みをつくりたい」


私がクリエイターとして生活させていただいているのは、たくさんの方のご協力によって成り立っています。お客さま、仲間、お店の方々やお取引先の方々。

どんな職業も同じですが、アーティストとして生きていくにも、様々な要素が必要です。

「若い頃の苦労は買ってでもしろ」なんて言葉がありますが、
考えて考えて、頑張った結果の苦労は身になりますが、わざわざしなくていい苦労もあります。

そういうことのひとつとして、「キュートポン」を立ち上げました。
「高い!!」なんて言われることもありますが、今までハンドメイドでやってきて、一人での制作の限界をわかっている方には納得していただけるサービスにしたつもりです。
もちろん、クオリティもできる限りの努力をしています。

キュートポンは、アーティストの制作時間を増やすためのサービスです。
アーティストが生きていく仕組みです。

そして、キュートポンの3Dデータは、渡部が制作することもありますが、
弊社スタッフの彫刻や3Dが得意なアーティストが制作をしています。
これも、別の側面の「アーティストが生きていく仕組み」です。


「WONDER MARK™️」は、クリエイターや美大生のアイデアを商品化し、開発費や仕入れなどの諸費用の採算がとれたらインセンティブをお支払いする事業として考えています。これも、アーティストが生きていく仕組みです。

アーティストのグッズ制作や、アトリエをお貸しするのも、アーティストが生きていく仕組みです。

「TRFG」はけっこう自分の趣味ですが、渡部の「アーティスト」の部分を表現しています。

もちろん、これらで月収が稼げるような規模になることは難しいですが、小さなことを積み重ねて、アーティストとして生きていければと思っています。

ーー

さて、話がややこしくなりますが、アーティストとして生計を立てるだけが「アーティストが生きていく」ということではありません。「アーティスト」とは生き方でもあります。

10/7-8に、原宿デザインフェスタギャラリーで、若手アーティスト22名のグループ展「Life & Create -Forest-」を開催します。
アーティストとして表現することの楽しさを共有できればと思っています。
そして、作品を見て、素敵な時間を過ごしていただければ幸いです。



ーー

展示名は武蔵野美術大学のキャッチコピー「生きるを、つくる。つくるを、生きる」の精神を引き継いだ展示名です。

この言葉は、考えれば考えるほど深いです。

ここでお知らせです。

武蔵美の精神を引き継ぎ、武蔵美道と芸祭道を歩んでいる渡部は、今年も武蔵美のインターンシップ演習という授業で講義をさせていただくことになりました!
27歳の初登場から、今年で3年目です!




今年も、全力で、全身全霊をかけて、語ります。
9/22 16:10〜 7号館401です。

「いつもの時間を、素敵な時間にする」アーティストがたくさん生まれてほしいという想いを伝えます。
そして、毎年新しい冊子を作って配布しています。これは「アーティストとして生きていく仕組み」でもあります。

とても長くなりました。

つまり、いろいろやっているけど、バラバラじゃなくて、
想いは同じなのです、ということですね!!

29歳の挑戦が始まります!!!

よろしくお願いします!!!!!!