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2016年1月15日金曜日

偉人の写真を飾る

ウォルト・ディズニー氏とエジソン氏のパネルを家に飾りました。



偉人の自伝を読むのがとても好きです。
彼らの行動力と情熱、そして壮大なビジョンを知ることができるからです。

彼らが自分と同じ歳で何をしていたのか、何を考えていたのかを知ると、偉人が偉人と呼ばれる意味を実感します。何もかもが圧倒的です。

そして一般的なイメージとは違う彼らの人間的な一面にも触れることができます。

そんな彼らの活動をすこし学んび、パネルを飾ることにしました。

効果は絶大、見る度に彼らの偉業が頭の中を駆け巡ります。


ウォルト氏の「創造の狂気」はかなりボリュームがあります。膨大な調査と、よくここまで細かく記録が残っていたなというくらいの資料をまとめた一冊の大作になっています。
まとめ上げた著者の方は人生を捧げたのでしょう。圧巻です。
余談ですが、ケンタッキーのカーネル・サンダース氏とウォルト氏は、若い時に軍隊にいた頃に出会っていたそうです。

エジソン氏の自伝はいくつか読みました。エジソン氏に興味を持ったのは、そもそもマクドナルドの本を読んでいたからです。
マクドナルドはマニュアルを作り誰でも同じように商品を提供できる仕組みをつくりました。それはフォード自動車の生産方式を取り入れたものでした。
そのフォード氏はエジソン氏の下で働いていた時期があり、自ら自動車を作り上げました。

このように、偉人を調べていくと興味深い繋がりがあり、互いに影響しあって世界を創り上げてきたのです。

こう考えると、とてもワクワクしてきます。

百分の一でも、いえ、千分のでも、近づけるようにパネルを飾っています。



おすすめの本をご紹介します↓




2014年9月15日月曜日

不調な時は、不調になる原因を探しておく

あたりまえですが好調のほうがいい。
不調よりも好調のほうがずっといい。

ただし不調の時にしかできないこともあります。
それは「なにをすると不調になるのか、その原因を探しておくこと」です。

温度・湿度などの条件が厳しい調合をするのが仕事なので、何か不具合があるとすぐに原因を調べたくなる性格なのです。「何がいつもの条件と違ったのか、それによって何がおきるのか」これを知っておくことは、コンスタントに作り続ける上ではとても大切なことだと信じています。


バカみたいな例えをふたつ。

先日、尿管結石の地獄の苦しみに襲われました。これは人生で2度目だったので激痛ながらも耐えぬきました。一回目は救急車を呼びましたが、今回は我慢しました。あれって病院に行っても特別にやることもなくて、降りてくるまでは耐えるしかなかったような気がします。もちろん気を失いそうになったりマジで本物のヤバさになったら電話できるように携帯はつねに持っておきました。
激痛の中、どうすれば一番楽になるか色々と体勢を変えてみました。結果としてわかったのは、どのような体勢でもいいから動かないのが一番いいのだとわかりました。痛いと動き回りたくなりますが、そこはじっと我慢。動くと結石が移動するからでしょうか、激痛がやってきます。
なんとなくこの法則に気がついた渡部は、痛みが和らいできたら体勢を変えてみたりしました。
すると襲いかかる激痛!!
「やっぱりだ!!!やっぱり体勢の変化がいけないんだ!!!これはいかん!!!!」
地獄のような実験により、これからは最善の対処ができそうです。
(基本的には病院に行ってください)

次に体力が激落ちしたので、やわらかい系のものばかり食べました。ある食事の後、アレルギーが出ました。
普段は食べても何ともないのに、弱っているとアレルギーが出るんですね。原因に目星をつけて、それを抜いた食事を2回とり、先ほど原因っぽい食材が入ったものを食べてみました。するとたちまちアレルギー!!!
「やっぱり!!!これがいけなかったんだ!!!」
蕁麻疹だらけでこのブログを書いていますが、このおかげて弱っている時に食べてはいけないものがわかりました。60分後に痒みは少しおさまり、120分後には腫れは引いてきました。(時間をはかっているあたりもアホっぽい)

この他、何時まで起きてると翌日調子が良くないのか、どういう条件で寝るとだめなのか、不調だった時の条件をあげてみて、目星をつけてから差し支えない範囲で再現してみます。だいたい見事に不調になります。
でも、それでいいんです。
バカみたいだけど「自分専用やっちゃいけないリスト」ができあがります。

好調になる方法はだいたいみんな同じです。
バランスよく食べて、はやく寝て、はやく起きる。適度な運動をする。
それができたらベスト。でも、それができない。
当たり前のことって本当に難しい。

だから、好調になる生活を目指しつつ、不調な時に悪化しなくなる方法も探っておくのです。
もちろん、毎日が好調なら最高です。
でも「波」って誰にでもあるはずです。あんまり波に左右されていたらお話にならないので、不調な時も作り続けられるように、不調なコンディションの時には(大丈夫な範囲内で)不調の原因を探しておくのもいいかもしれません。

べつにオススメはしません。
真似して何かあっても責任とれません!

今、かゆいし後悔しています。




2014年8月26日火曜日

効率が良いに越したことはないが、目に見えるのは「効率」ではなく「結果」

「結果」とは作品であったり仕事の成果物のこと。ひとつの仕事するのに1時間かかるのと30分で完成するのでは後者のほうが圧倒的にいい。まったく同じものが完成するのであれば早いほうがいい。作品を作るにしても、どんなに急いでもクオリティが下がらないような部分はなるべく早くやったほうがいい。肝心なところにたっぷりと時間をかけるためです。



しかし駆け出しの個人作家レベルで大事なのは効率ではないと考えています。たとえ1日かけようが1時間でできようが外に出されるのは「1」だったら目に見えている結果は同じです。早くても遅くても「1」は「1」でしかありません。極端なことを言うと、多少効率が悪かろうが根性で「2」を出せるのだったら「2」を出したほうがいい。この世に生み出したものが「2」なのだから。当たり前ですが「1」より「2」のほうが大きい。
今の私は、効率がよくなくても「2」や「3」を出そうとしています。がむしゃらさと根性で。そのうち効率もよくなってくるでしょう。

だからと言って効率を考えていないわけではありません。むしろ新しいやり方がないか毎日考えています。いい方法でいい物をよりはやく作れたほうがいいに決まってます。実際、1年前よりもはるかに効率はよくなっています。
ただし、その「効率」という部分は外部には見えないのです。どんなに効率化しても、新しい方法を考えて早く正確にできるようになったとしてもそれは内部の人間にしかわからないこと。お客さまには全く関係のないことです。特に個人作家レベルの小規模の場合はちょっと効率がよくなったくらいで価格に影響するわけでもありません。効率が上がったからって誰に褒められるわけでもありません。効率が上がったことを見える形にして世の中に還元にする方法は「効率を上げて圧縮したその時間でさらに生み出す」こと。あたりまえですが。それをどこまでできるか。今はそれだけです。

努力や根性は目に見えない。でも「結果」は見える。
効率も目に見えない。でも「結果」は目に見える。

自分にとっての「結果」とは何か。
それは作品です。新しい作品です。新しい作品をたくさん作りたい。
新しい作品という「結果」を出すために効率についてたくさん考え、行動する。

効率は良いに越したことはありません。
ただし目に見えるのは「効率」ではなく「結果」です。

効率がわるいまま行動しようと言ってるのではありません。
「1」よりも「2」のほうが大きい、ということです。

まずは、目に見えるものを生み出そう。

【関連記事】
つくる方法を考える日々




2014年8月22日金曜日

外側から受け取ったパワーはいずれ消え、 内側から出たパワーには持続性がある


外側から受け取ったパワーはいずれ消える。
内側から出たパワーには持続性がある。
ではどうすれば内側からのパワーが出るのか。
それはひとつひとつの地道な行動から生まれます。

憧れの人と会ってパワーをもらったり、大好きなひとと一緒にいたりしてパワーをもらうことは多々あります。そういったパワーは高揚感を伴い、そのような感覚になれることは素晴らしいことです。本を読んだり、話を聞いたりしてパワーが湧いたように感じることもあります。でもそれは外側からのパワーであり、外側からのパワーは瞬間的な温度を上げることには適していますが長くは続きません。

真冬に凍えている自分に置き換えて考えてみる
風が強くてとても寒い日、いっそ雪が降ってくれたほうがマシだよというような曇りの日。凍えます。そんな時はストーブの前に行きます。簡単に温まる方法です。
でもこれでは体の外側が暖まるだけで、ストーブから離れてしまえばすぐに元通り。

では内側から温まるにはどうしたらいいか。動くことです。歩くことです。走ることです。最初は寒いですがストーブから離れて動かないことには内側から温かくなることはできません。動いているうちにだんだん温かくなってきて寒かったことなんて忘れてしまいます。思い出してください、真冬なのに半袖短パンで体育をしてしていた時のこと。
内側からパワーを出すには自分から動くことが大切なのです。

内側からのパワーを出す方法
こうなりたい、こうしたいという夢があります。
それを叶えるには、まず、ほんの少しの小さな行動からなんだと思っています。
いきなり大きなことはできません。

本当に小さいことでいいのです。
机の上を片付ける、そんな小さいことからです。
転がっていた鉛筆をペン立てに戻す。その時に感じる「よし」という小さな小さな達成感。
それが火種です。
次に、作業の段取りを組む、「よし」。
気楽にそこらへんの紙に下絵を描いてみる、「よし」。
作業スペースを掃除しよう、「よし」。
あ、ペットのゲージを掃除しよう、「よし」。

そういう小さな「よし」という感覚をたくさんたくさん重ねること。
直接には関係のない行動でも、自分の心にひっかかっている些細なことをクリアしていくと「よし」という感覚が生まれます。そうすると、不思議とパワーが高まってきます。これが自分から動くことによって生まれる内側からのパワーです。

憧れの人は何をいているかを考えてみました。
行動しているのです。とにかく行動して行動して、行動しています。きっと行動の量が違うのだと思います。内側からパワーが溢れています。内側から熱いのです。
だから近くにいくとパワーをもらえるのです。動く真冬のストーブです。

そういう人になりたいし、そうなるために、小さな「よし」を積み重ねて内側からのパワーを高めていこうと思っております。

2014年8月15日金曜日

NEWPACK

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8/16更新【NEWPACK】の通販がスタートしました!
http://newpack.thebase.in
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2014年8月9日-10日。東京ビッグサイトで開催された「學展」に出展しました。
UFOをモチーフにしたアクセサリーを作りました。
女子美に通っているnatiと「NEWPACK」というユニットを組んで制作しました。








作品と当日のブースはこちら!





作品に力を入れるのはもちろん、什器にもかなり力を入れました。ここまで力を入れた一個の什器は初めてかもしれません。そのかいあって、ブースを見て立ち止まってくれる方がたくさんいましたし、写真もたくさん撮っていただきました。こういう時って心から嬉しい瞬間です。これだけでつくったかいがあるなと思えます。やっぱり展示するからには、見て楽しんでいただかないと。



~natiとの出会い~
今回一緒に展示をさせてもらったnatiとの出会いは2011年11月のデザインフェスタでした。渡部が大学を卒業して1年目の時です。
当時大学1年だったnatiはTwitterでメッセージをくれて「もにまるずのように、作品をデザフェスに出したり、商品展開することに興味があります!」ということでデザフェスに遊びに来てくれたのをよく覚えています。
なんかめっちゃ緊張しながら話してくれて、「大丈夫?ちょっと落ち着いてね」って言ったほど。
第一印象で「あ、この人は俺と同じタイプの人間だ」という直感がありました。作りたくて作りたくてうずうずしてて、自分の作品を作ることにまっしぐらになってしまうタイプだ、と。本当に出会って5秒くらいで感じました。その直感は正しかったようで、色々悩んだりしながらも今ではマシーンのように作ってイベントに出まくって、通販でも活発に活動しています。がむしゃらに活動してて、でも不器用な所も似てるなと思っています。
実は今はもにまるずスタッフとしても働いてくれています。でも、それとは直接関係なく、いつか一緒に何かやりたいなと思っていてタイミングを待っていました。それが學展でした。5/26に「やろう!」と決めてその日に申し込みました。まだ何を作るかも真っ白の状態で、です。一緒につくる、それだけが決まっていることでした。約2ヶ月で考えて形にするというスケジュールです。



~一緒に作品をつくるということ~
一緒に作品を作って展示・販売をするといっても、関わり方の段階がいくつかあります。
1、ひとりひとりが好きなものを作って、場所だけシェアして個々で販売する
2、メンバー全員でテーマを決めて、テーマにそった作品を個々で制作する
3、メンバー全員でテーマを決めて、全員で同じものを制作する

せっかくやるなら3番目の関わり方がしたいと思っていました。私は今まで誰かと一緒に3番目のような関わり方で共同で制作・展示をしたことがなかったからです(学校を除いて)。何かを作ったり考えている時ってとても淡々としているので「怒ってるの?」ってくらい淡々としています。淡々としすぎてつまんなそうな顔さえしてると思います。それは心がこっちの世界になくて、思考の世界と、完成した未来に行ってしまっているからです。そんな渡部とユニットを組んでくれて感謝しています。(たぶんここらへんの渡部の習性への理解がないと一緒につくるのは難しいのかもしれません…反省しております。愛想をよくしないと…)今回とても理解あるパートナーでよかったです。



~新しい作品をつくるスピード感~
新しい作品をつくっている瞬間は最高にエキサイティングです。初めて使う素材、初めて挑戦する方法、今回で言うと大きな布プリントや大きな鏡を使用するのは初めてのことでした。ただしいきなり本番を作ったわけではなく、サンプルを注文したり、小さいサイズで雰囲気を検討をしたり、実寸のサイズの物など持ってきて大まかにイメージを共有するという過程は絶対に必要です。そしてこの作業をいかにスピーディにやるかがとても大切でした。お互いにやることがあるので、モタモタしてるとあっという間に1週間なんて過ぎてしまいます。「こうする?」ってなったら「試作しよう!」ってすぐに動けたのが今回の良かった点。こういうスピード感が合うことが一緒につくる時のポイントでもあるんだなと思います。

~新しい作品をつくる理由~
もにまるずを作りながら新しいものをいかにつくれるか。これはずっとテーマにしていることです。柱となるひとつの作品を作りながら、別のラインも作れるかどうか、これが大切。4コマを2冊つくって原宿で展示をした「もちもちましゅ」や、たまーーーにTwitterにアップする程度のキャラクター「イライラあすま」、けっこう前の「SHIMONETA GRAPHICS」など色々と作っていたのです。最近では「ハンバーガーを手づくりする」というのもその枠の作品でした。それぞれ力の入れ具合は違いますが、そうやって新しいものを作ることが自分にとってはすごく大切なのです。このあたりを書くと長いのでまた別の機会に。ぱっと思いついて、ガッと形にできるか。それが楽しいし、挑戦でもあります。けっこう負担はかかるけど、そうやって無理矢理スケジュールにぶち込むことで逆に余裕が生まれるような気さえしています。今回、一緒に作品を作って自分だけではできなかったことにチャレンジできたので本当にやって良かったです。

~NEWPACKのこれから~
學展の「NEWPACK」に遊びに来てくださったみなさま、TwitterでRTやお気に入りしてくれたみなさま、ありがとうございました!
デザフェススタッフさんも取材や雑誌掲載など色々とよくしていただいました。心から感謝しております!

學展だけでは終わりません!
せっかく立ち上げた作品なんだから、じっくりでも続けていけたらいいなと思っています。
お店でお取り扱いいただけることも熱望しております。

まずは近いうちに通販をします!いま、まさに準備中です!

お楽しみに!

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2014年2月2日日曜日

「つくる」こと、「つくり続ける」こと

ひとつの作品を「つくる」ことと、「つくり続ける」ことは似ているようでこれらは別の行動で、違った楽しさがあるものだと考えています。最初に目的や期限を定めて制作するのが「つくる」こと、制作したものを作り続けて広げる活動として続けることを「作り続ける」こととします。

だいたいの作品には目的や期限があります。展示する・イベントに出す・提出する・誰か(他人・自分)に見せるなど、作って完成させて誰かしらの目に触れることを前提として作り始めます。これが今回のブログで言う「つくる」こと。
完成させた作品を見てもらいコメントをもらったりして嬉しい気持ちを抱きながら、「ここはもう少しこうすればよかったかな」という改善点がいくつも思い浮かび「じゃあ手直ししたり、コンセプトからもう一度考え直してみよう!」という段階になります。ここからが「つくり続ける」ことになってきます。

作り続けるというと休みなく走り続ける長距離走のようですが、実は短距離走を何本もやっているような感覚です。これが終わったらこれ、これが終わったらこれ、こういう感じの短距離走の繰り返しが「つくり続ける」ことだと思っています。ひとつ作り終えたら一息ついて「作ってよかった」と充実感を得たり「作ったはいいけれど、これでいいのか」など考えて、ふと我にかえる瞬間があります。そこで考えるのが、次はどうするかということです。

作り続けるには、その都度何かしらの変化が必要になってきます。
人気があったから更に作る数を増やす、より満足してもらえるようにクオリティを上げる、シリーズ化する、変化を楽しんでもらえるように方向を少し変える、もしくはガラッと方向修正をする。このような何かしらの改善をします。その改善にはキリが無く、やることはたくさんあるでしょう。最初にやったことを無しにしてもう一度作り上げる必要さえあるかもしれません。でも、それを一個ずつ形にしていくのです。作り続けることに手を出したら、ゴールはありません。

あそこの目印まで全力で走ろう。着いたら息を整えて、次の目印を決めます。そしたらそこまで全力で走ります。こっちの方向で合ってるのかなとか、そもそも何でこんなにやってるんだっけとか、疑問が出てきます。作品を作っていたはずなのに「何で作ってるんだっけ」という疑問まで一緒に作ってるとは面白いものです。

ひとつ言えるのは、走っていれば景色が変わるように、つくり続けていれば状況は変わるし考えも変わる。体力も技術も少しずつ付いてきます。応援してくださる人も少しずつですが確実に増えていきます。とても地道なことです。そういうことが私にとっての「つくり続ける」楽しさなのです。はじめて「つくる」ワクワク感とは別の楽しさがあるのです。

つくり続けながら、リフレッシュとしてたまに新しいものを作って、それも続ける。そんなサイクルで色々作って、まぁ時には止めて、いいバランスでやっていけたら最高です。





2014年1月30日木曜日

自分より上手な人がたくさんいるのに、自分が作る意味

作っていて誰もがきっと思うこと「これは自分が作らなくてもいいのではないか?」

自分よりも上手い人はたくさんいる。
自分よりも面白い作品はたくさんある。
自分が作る意味はあるのだろうか。

こんな考えがふとよぎることがあるのではないでしょうか。

私の場合で言うとこんな感じです。
私は主にキャラクターフィギュアを作っています。
でもフィギュア造形の専門家ではありません。超絶技巧の造形師さんはたくさんいます。
キャラクターデザイナーでもありません。そこまでの数を作っていません。
イラストレーターを使って平面の制作物もやるけれど、グラフィックが得意なわけでもない。
文も少し書くしマンガも描いて本にするけれど、本を作る知識もほとんど無い。

あれ、自分は何なの?
全ての面で自分よりも優れた人がたくさんいるのに、どうして作るんだっけ?

こんなふうに思うことがあるかもしれません。
私は、思います。

そんな時は原点に帰ります。

「そもそも他の誰かより上手なことなんて一つも無かった!!」

誰かの作品に感動して、憧れて作り始めたんだろう。
誰からも頼まれずに、下手くそな自分が勝手に作り始めたんだろう。
それでも、お客さんではいられなくなって、自分が勝手に作り始めたんだ。
そもそも比べること自体が間違ってる。
聞きかじっただけの市場の分布図みたいなのに自分を当てはめてもしょうがない。
そこに入れる位置にいないんだから大丈夫。
やることは、作る、形にする。それだけ。

興味のあること、少しだけできること、ちょっと得意なこと。
そういったことの少しずつの掛け算で作品を作り上げる。あと、それを形にする意思と体力と。

「これは自分が作らなくてもいいのではないか?」に対しては「そうだね、作らなくてもいい」と言えます。
もともと存在しないものなんだから、無くても誰も困りません。そもそも無いのですから。

でもそれを作ることで自分が楽しめたならば、まずはそれで十分意味があったと言えるのではないでしょうか。

それを作って一人でも喜んでくれたなら、なおさら作った意味があります。
そもそも何も無かったところから、喜んでくれる人が1人生まれたのですから。

大学時代、もともとは一人で作っていた「もにまるず」。自分が楽しいから作っていました。次第に「売ってもらえますか?」ってメールが来て、その都度1個ずつ作って学校で受け渡しをしていました。
はじめは自分が楽しいから作っていて、それで喜んでくれる方がいるので、追加で作りました。それだけです。

今は何百個、何千個と作るけれど、作るのはやっぱり1個ずつ。
楽しいから作っています。それで喜んでくれる方がいるのでたくさん作っています。

1人や1個?そんな少しじゃ意味ないなんて思っていたら、百個も一万個だって意味ありません。大切なのは1人です。1個です。

そもそも「無かった」ものを作って、自分でも他人でも何かしらの感情や関係性が変化したのなら、自分が作る意味があると思って作っています。

作ります。


【関連記事】今の自分が制作している位置と、これから目指す位置

【関連記事】誰にでもできることを、誰もやらないくらいやる

2014年1月21日火曜日

もにまるずに「カッパ」や「おに」「グレイ」がいる理由

もにまるずには、動物ではない生き物がいます。
ただいるわけではなく、自分の中では意味があるのです。
これをお話するとなると、少し遡ることになります。

私は生物学者になりたいと思っていた時期がありました。

というのも、小さな頃から昆虫や生き物が大好きで、カブトムシや蝶を幼虫から羽化させたり、サワガニを捕まえたり、川魚を釣って飼育もしました。5歳〜小3までは虫、小4からは魚に夢中でした。カエルやカマキリ、カミキリムシ、バッタ、トカゲなどなど、エサが難しいものはあまり上手に飼えなかったものもいましたが、捕まえられる生き物は色々飼ってみて、飼育が無理な場合は逃がしたりしていました。
とにかく生き物が大好き。家庭訪問に来た小学校の担任の先生がたくさんの虫カゴを見て感心し、私のことを「虫博士」と名付けてくれました。

博士な私が中学生になり、次に熱中したものは「未確認生命体」通称UMAと言われているものです。UMAとはカッパやネッシー、ツチノコなどで有名な夢あふれる生き物たちのこと。生物学者になって生き物の基礎を勉強して、最終的には未確認生命体の研究家になるんだ!という夢をもっていたのです。なんという中学生でしょう。そしてその夢をわりと本気で引きずって普通科の高校に入学し、理系に進んで大学は生物の勉強をしようと考えていました。本気です。

でもこの夢は人にはあまり言えません。中学生の時に人に言っていた夢は「実業団のバスケチームに入って社会人バスケをやる」と言っていましたがバスケのセンスが無いことは気がついていたので、中学3年生くらいからは「将来はプラモ屋のおっちゃんになりたい」と授業で発表するほどになっていました。進路を考える総合学習でもパイロットとかパティシエとか興味が無く、自営業を調べていました。なんという中学生でしょう。
プラモ屋のおっちゃんになりたかった理由は単純明快、プラモばかり作る生活がしたかったからです。どうしたら自分でお店を作れるのかが本当に知りたくて知りたくて、プラモ屋に聞きに行ったこともありました。でも毎回緊張してしまって何も聞けずにプラモを眺めて、適当な塗料だけ買って帰ってくるそんなシャイな中学生。結局聞けずに中学生が終わりました。

もうひとつの夢、それは漫画家になることでした。これも小さな頃から絵を描くのも大好きで小学ではマンガクラブに入っていました。大好きなマンガはジャンプで連載していた「花さか天使テンテンくん」という少年と天使のマンガです。アホな天使と、ダメダメな少年のお話です。ドラえもんの代わりにダメダメな天使がいて、のび太くんの代わりにもっと何もできない少年がいるような感じです。そのテンテンくんの模写ばっかりしていて、とにかくテンテンくんとウ○コばかり描いている小学生でした。
テンテンくんが好きすぎてイラストはがき投稿もしましたし、作者の小栗さんよりもテンテンくん描くのが上手いと思い込んでいました。いずれはテンテンくんの作者になれる!とも思い込んでいました。ちなみにマンガの巻末イラストコーナーに掲載されることはありませんでした。(作者さんより上手かったはずの私ですが、鉛筆で描いてたので論外だったみたいです)

中学生になっても高校生になってもテスト期間中はマンガを描くことばかりが捗っていました。しかしテスト期間が終わると部活がはじまるので結局完結した話を描き上げたことは一度もありません。

ぼんやりとたくさんの夢やビジョンがありました。
「生物学者(UMA大好き!)」「プラモ屋のおっちゃん(作って暮らしたい)」「漫画家(絵を描きたい・世界を作りたい)」などなど。

私ももう高校生でしたから未確認生物の研究家が仕事として成り立たないこと実はわかっていました。
そして自分の中でこういう結論が出ました。
「UMAは趣味にして、生き物とかそういうのを研究するのではなく、それを作ったり表現したりしていけばいいのではないか」

そして高校生2年で出会った造形師という仕事、美術大学という進路。
この全ての夢を満たすと思えたのが「美大進学」でした。

これで今までの夢のピースがつながったのです。

そして私は美大を目指すことに決めたのでした。

もにまるずの中にUMAが存在するのはこんな理由があったのです。
大げさに言うならば小学・中学・高校の夢を受け止めているのが、もにまるずのUMAたちなのです。

そう思って、「カッパ」や「おに」「グレイ」などを可愛がってもらえたら、より柔らかく感じるかもしれません。


※途中までUMAを仕事にしようとしてたのがすごい


2014年1月17日金曜日

今の自分が制作している位置と、これから目指す位置

適度なスポーツは健康にいいと言われています。

でも、プロレベルの運動はぜんぜん身体によくないだろうし、
そもそも健康のためにやっていないはずです。

中学生や高校生の部活の朝練で、早朝の超寒いなか走ったり、意識が朦朧とするほどの暑さの体育館で運動するのとか、あれは全然健康によくないです。
それも健康のために運動しているわけではないからです。

作品を作ることも同じように、心の健康によい趣味の制作から、プロレベルの制作があるのでしょう。

位置は色々。
自分がどの位置で制作をしているのかを考えることはとても大切です。

自分が楽しむための趣味として作るのか。
特定の誰かに喜んでもらうために作るのか。
イベントに出て販売して活動するのか。
制作を仕事にして生活できる程度に作るのか。
さらにもっと創り上げたい何かのために作るのか。

「レベル」と言ってしまうと、高いほうが良いというニュアンスになってしまうので「位置」と言います。上・下ではなく、X軸Y軸と思っていただければ。そういうイメージの位置です。

自分がどの位置を目指しているのか、今どこにいるのかを知ることで行動も変わってきますし、他人からのアドバイスの意味も違ってきます。
アドバイスをくれたその人が、どの位置を思ってアドバイスをしているのかを捉える必要があるからです。

自分の趣味で作っているのに「リピートをしてもらうにはこういう展開をしたほうがいいよ!」って言われても「いや、まだまだそんなつもりでは…」ってなりますよね。

反対に、考えがあってあえてやっていない事に対してアドバイスがあると「確かにおっしゃる通りだけど、違うんだ、、それはやらないと決めているんだ」という悔しさもあります。現状が追いついていないから仕方がないのです。それはもう、受け止めるしかありません。結果を出すしかない。

自分が制作している位置はだんだんと変わっていく場合もあるでしょうし、目標としているスタイルが今の活動の延長線上には無い場合もあります。

ある段階ごとに覚悟が必要だったり、今とは方法を変える必要もあるはずです。
場所や人手が必要になるかもしれませんし、まとまったお金が必要かもしれません。
きっと難しい決断もあるでしょう。

その時は、自分がどの位置にいて、どこを目指すのかを問うことが大切なのでしょう。

私には「この位置で作りたい」というイメージがあります。
まだまだ全然追いついていません。
でも、そこに行くにはこうするしかない。
こういう位置で作るには、きっとこういう仕組みが必要だろう。考えて考えて。
日々作っています。

2014年1月14日火曜日

もにまる記を書き始めた理由を思い出した


「もにまる記」とは大学1年から2年にかけて作品をリメイクする時に書いていたノートのことです。この時に「100ANIMALS」から「もにまるず」になったのです。

詳しくは、過去の記事「もにまるずヒストリー」に書いてあります。

書きはじめたときは、表紙にタイトルは書いてありませんでした。100ANIMALSから名前が変わる事がわかっていたからです。途中で「もにまるず」という名前に決定し「もにまる記」という表紙のタイトルを書き込みました。

中にはイラストを起こしていった形跡とか、何個作ったかとか、配合などの条件のメモが書かれています。

なぜ、このような面倒なノートをつけていたのでしょうか。
これを書き始めたきっかけがあります。ただし、昨日まで忘れていました。

昨日、ふと思い出したのです!!

なぜ、これを思い出したフジテレビ月9「失恋ショコラティエ」を見て一気に思い出したのです。

失恋ショコラティエは松本潤さん主演のドラマ。
ぱっと見「バンビ〜ノ!」が再放送してるのかと思いました。
その時、全てを思い出しました。

ショコラティエ…
まつじゅん…
バンビ〜ノ…
修行…
……ほっしゃん!!
ほっしゃんのノート!!!

もにまる記を書き始めたのは、松本潤さん主演のドラマ「バンビ〜ノ!」の織田さん(ほっしゃん。さん)がきっかけだったのです。
彼がスイーツのレシピを研究して、めっちゃノートを書き溜めていました。
これを見て伴(松本さん)が驚くわけですが、私も驚きました。

「これだ!こういう感じの蓄積が絶対大切なんだ!!」

その日から書き始めたわけです。それが今に繋がっています。
もにまる記は、リメイク専用のノートだったので大学1〜2年くらいのことしか書いてありません。芸祭でリベンジの展示をした後はほとんど書くのをやめました。

この頃のノートと比べると、工程はどんどん進化してきています。
今はそれをマニュアル化しようとしている真っ最中です。
もう7年たちますし、ひとつ形にしてみようと思います。

勘と目と手でやってきた事を文章化、数値化するのは大変です。
多大な時間がかかります。でもそれが後々大きな財産となるはずなので、今は負荷がかかりますが頑張ります。


それにしても、「失恋ショコラティエ」の石原さとみさん

…めっちゃカワイイ。



2013年12月31日火曜日

2013年、2択を変えた

「これを作るか、あれを作るか」この2択に変えました。

「作るか、作らないか」じゃない。
「仕事か、遊びか」でも「仕事か、趣味か」とかでもない。
「やるか、休むか」も違う。

「これを作るか、あれを作るか」

結局、「作る」の一択。
2013年は起きている時間、なるべくずっと作ることをしてきました。

そうしなきゃと思ったのは2012年11月ころ。
とあるクリエイター飲み会にお誘いいただき、すごいクリエイターさんや憧れのアーティストさんと一緒にご飯を食べたときのこと。
そこで初めて、自分が憧れていて、目指しているような活動スタイルの先輩方に会うことができました。
大好きなUAMOU高木さんとお会いしたのも、この時。めっちゃ質問してしまったな。

みなさん、ふわっとしていて、面白くて、優しくて、それでいて強い。とても強い、なにかを感じました。
その場にいた最年少だったんじゃないかと思うんですが、シャイながらも普段の制作のお話をたくさんお聞きして強く感じたこと。

「あぁ、この人たちは、ずっと作ってるんだ。本当に、ずっと作ってる。」

一日何時間作ってるとか具体的な事は聞いてないけれど、話の内容からそう感じました。
憧れの方々がすぐそこにいて、圧倒的な距離を感じました。これじゃ到底追いつけない。背中さえ見えない。どうすれば追いつけるのか。
才能やセンスとか置いておいて、そもそも時間が違う。桁が違う。作るしかないと思いました。

その日から考えを変えました。「作るか、今は休むか」から、
「これを作るか、あれを作るか」

制作の休憩に、制作をするイメージ。
この一年、作りまくって、もにスタッフには「病気」って言われるくらい作ってきて。ほぼ毎日作って。生活時間は最小限で。
人間としての生活バランスはめちゃくちゃ。自分でもよく体が持ったな〜と思うくらい。(年末に崩したけど)

そうやってきた2013年だから、UAMOUさんコラボが本当に嬉しかった。
先頭ランナーの集団から、遠く後ろを走る自分にエールを送られたようで。
コラボ展示をして、UAMOUさんのすごさを改めて肌で感じて、より精進せねばと思いました。

でも、「これを作るか、あれを作るか」じゃ間に合わない。

もっと作れる。

作りたいものはたくさんある。

これも作ろう、あれも作ろう。



※だから病気と言われる



2013年12月4日水曜日

もちもちましゅ 15分を積み重ねる

もちもちましゅが完成しました。



作る時間を1セット約15分と決めて作りました。休憩としてちょうどいい時間です。
数日に1セット〜2セット、たまに手をつける程度です。

完成までにかかった制作時間は、15分×9セット=135分です。

造形 90分
シリコン型どり 15分
やわらか素材流し込み 15分
塗装 15分

2時間15分。

短いっ!!!!
でも、「今からこのフィギュアを2時間15分で作れるか」と聞かれたら、作れないのです。
当たり前のことですが、粘土の乾燥時間や、シリコンの硬化時間があるので、その時間は自分は何もしません。(カウントしていません)

実際の作業時間が135分なのです。

実作業をしていない時に「ここの曲線はこんな感じで…」とか「目はこの道具で削って…」とか考えています。

そして15分パパッと短時間に集中して作ります。

たった15分の作業でも、重ねることで作れるものもあるのですね。

分割して作る、という実験も兼ねた制作でした。


※もにまるずで培ったものがあるからできることです。素材の扱いを全く知らないゼロから作った場合は数週間〜数ヶ月かかるかもしれません。決して手抜きではないのですよ…。

【もちもちましゅフィギュア完成!!】

http://watabemanabu.blogspot.jp/2013/12/blog-post_4.html


「もちもちましゅ」フィギュアの販売はこちら

https://stores.jp/dashboard#!/


もちもちましゅフィギュア完成!!




高さ4cmくらいです。

もにまるずと同じく、やわらかいです!

お正月頃に通販をします!
初回は予約制、その後は受注制作で考えております。

初回予約は特典つきのセットにする予定です!
またブログやTwitterでお知らせします。

販売はこちらでします。


お楽しみに〜!!



「もちもちましゅ」フィギュアの販売はこちら

https://stores.jp/dashboard#!/


「もちもちましゅ」って何?という方はこちら

http://matome.naver.jp/odai/2136922010293549301


【もちもちましゅ 15分を積み重ねる】

http://watabemanabu.blogspot.jp/2013/12/15.html


2013年12月2日月曜日

もにまるずヒストリーを書いた理由


芸祭もにまるず展の開催と同時に、もにまるずの誕生から学生時代の制作の話をまとめた本「もにまるずヒストリー」を書きました。「もにまるず展」と「もにまるずヒストリー」はセットとして考えて作りました。もにまるず展は具体的な制作物を見ることができて、もにまるずヒストリーは文章で細かく同時の状況や気持ちをまとめました。


なぜ、もにまるずヒストリーを書き、もにまるず展をやったのか。

「過去」には「未来」がいっぱいつまっているからです。
今じゃないと忘れてしまうし、今じゃないと伝えられないことがあります。
自伝にしては早すぎます。たった4年や5年のことを本にまとめるのはどこか恥ずかしいし、別に大成してるわけでもない道半ばの25歳です。

でも、それでいいのです。

自分にとっての「未来」。
本や展示をまとめる段階で制作メモを見たり、日記を見返しました。18歳の時に考えたことを思い出しました。今、できていることもあるし、まだ達成していないこともたくさんあります。人はどんどん忘れてしまうものなのですね。
当時のメモには夢がたくさん書いてありました。これからの「未来」です。
忘れてしまっていたことを掘り出して、さらに新しい夢を付け足して、18歳の自分と一緒にこれからも作っていきます。

もうひとつ、人にとっての「未来」。
私が学生の時に知りたかったことは、有名なデザイナーさんや活躍している先輩が「学生時代に何を作っていて、それがどんなレベルで、なにを考えて作っていたのか」ということでした。
インタビュー記事を読んで彼らの考えていたことを知ったり、ムサビ卒で現在活躍している大先輩の学生時代の作品を先生から見せてもらったりすることが大好きでした。

有名デザイナーさんの作品を見て「これが学生の作品かよ!!」と思うその衝撃。凹み。それが大好きでした。いや、へこむんですけどね。比べてみることは、とても大事です。
でも、なかなかそういう作品を見ることができるチャンスがない。
インタビューだって、延々と学生時代の話をしている記事なんてそうそう無いでしょう。

学生の時に「ものさし」が欲しかったのです。別に、特別にすごい人でなくてもいい、あの人は、あの時こうしていたんだ、という「ものさし」が欲しかった。
だから、自分で書くことにしました。もしかしたら、私と同じように「ものさし」を欲している学生さんがいるかもしれないからです。私の個人的な制作の話ですが、ほんの少しでも何か力になれるのでればそれでいい。
特別に学生時代から大活躍しているスター学生ではなくて、ただひたすら作っていて、とても不器用で、芸祭のことばっかり考えていた学生のお話。

自分にとっては大学時代はもう過去の話です。でも、今の1年生にとっては、大学4年生は未来の話です。私の大学時代の作品を並べて、何を考えていたかのメモも展示して、本にしました。「ものさし」にしてもらえるように。



「制作ノート、すごく個人的なことが書いてあるんですけど、大丈夫なんですか?」と聞かれました。
はっきり言って恥ずかしいです。大丈夫じゃないです。でも、選別してたらキリがないし、恥ずかしい部分にこそ力があるかもしれないし、だから一切の選別を止めてそのままの状態で展示しました。


苦労したことを書いたって暑苦しいだけかもしれない。
グシャグシャの作品や制作過程を展示するなんて、今までだったら絶対にイヤでした。
でも、少しでも学生さんの何かになるのであれば惜しみなく展示するし、当時の考えを表現しようと思いました。

芸祭で学んだこと、考えたこと、つくったもの。自分の中にしまっておけば、ただの「過去」。
展示して、本にして、まとめて表現すれば、誰かの「未来」になる。
もちろん、自分にとっても「未来」をつくることになる。

執行部の方々から芸祭に招待してもらったからには、
とにかく、少しでも、何かを芸祭に還元したかったのです。


振り返るにはまだ早い?
そんなことはないと思っています。
もう少し自分がしっかりしたらとか、成功したらとか、そんなこと言っていられません。

まだ若くて浅い25歳です。でも今だからこそ、伝えられる事、伝わる人がいます。

例えば運動部の練習をしている時、プロの選手に講評で「頑張れ」と言ってもらうことと、吐きそうになりながら一緒に練習してる先輩に「頑張れ」って言われるのは全然意味が違います。

展示大賞の講評をさせてもらいながらも、全力で「芸祭もにまるず展」の準備をしたのはそういう理由もあります。ちゃんと本が作れて展示できたら後で倒れて少しくらい入院してもいいとちょっと思っていたし、貯金をはたいてまでもやりきりました。

私は「部活で吐きそうになりながら一緒に練習してる先輩」の方なのです。
そういうことが、年齢が近いからこそできることなんだと思います。

過去を捨てたり、しまったりしないで、逆に見せてしまえば、誰かの記憶に残ります。
そうすれば、もう自分は忘れてしまってもいいかもしれません。

過去を捨てないで、見せてしまえば、それが誰かの未来を作るきっかけになるかもしれません。

「過去」には「未来」がいっぱいつまっています。
過去をやみくもに捨てず、でも未来だけを見るのでもない。

過去も未来も力に変えて、今をつくっていけたらいいなと思っています。

そんな思いで、「芸祭もにまるず展」を開催し、「もにまるずヒストリー」を書きました。




※きっとこの長い文章を読んでくださった皆さまは、もにまるずヒストリーも読んでくださっている方も多いかと思います。本当にありがとうございます。


もにまるずWEBショップ「もにまるずヒストリー」

2013年11月29日金曜日

誰にでもできることを、誰もやらないくらいやる

もにまるずを作りはじめてからのモットーです。

大学に入ってみたら自分が平凡な人間だと思い知り、どうすればいいのかを考えました。
結論はこれ。

「誰にでもできることを、誰もやらないくらいやる」

たったそれだけ。

ひとつひとつの物事は、ちょっと頑張れば誰だってできるようなこと。

誰にでも描けるキャラクター、誰にでも作れる造形。
粘土でフィギュアをつくる。
型どりをする。
色を塗る。
パッケージにつめる。
売り物を作る。
人に説明する。

単純なことばかり。
ただ、それを全部やってみたらどうだろうか。
100種類やってみたらどうか。
100色で作ってみたらどうか。
続けてみたらどうか。

誰にもできないかもしれない。

最初に思い描いた「もにまるず」から見ると、まだまだ道半ば。
これからも、少しずつ、少しずつカタチにしていきます。

2013年11月20日水曜日

そもそも、どうして作るんですか



今日は、そんなような質問を受けました。
いや、こんな雑な質問ではなくてちゃんと文脈があるのです。

もにまるずヒストリーも一通りご覧になった上での質問で
「こうなりたいとか、悔しさとか、そういう色々な気持ちがあったかと思いますが、これだけ大変なものを作る原動力はなんですか。どうして作ろうと思うんですか」というような事を聞かれました。

根本的すぎて上手く答えることはできなかったと思うのですが、帰り道もずっと考えていました。

一応の結論めいたものは出しました。

「作る行為、それ自体が好きだから」
作品を完成させる以前に、作る行為ひとつひとつが好きで、それを向上させていくことが好きなのでしょう。(質問の意図はこういうことじゃないと思うけど)

このこと、一度ブログに書きましたが、今のところやっぱり同じ考えです。
作る行為、それ自体が好き。

紙を切る、それもなるべく綺麗に。
筆で色を塗る、なるべく均一な線を、面を。
粘土で形をつくる、できるだけ思っている形に。

「いい作品を作りたい」これは違うレベルの話です。いい作品を作りたい、という気持ちはありますし、大事です。でも、もっと根本的なところ。
「こういうメッセージを伝えたい」「こういう世の中になってほしい」そういう次元ではなくて、ほんとのほんとの根元では、手を動かすことが楽しくて、形になることが嬉しいのでしょう。
出来上がったものに対して「下手だな」ってへこんだりもするけれど、それは結果だから別の話。

さらにつきつめて考えてみると、作っている最中は、「作っている、今」に集中している。それが、いいのです。

作っている「今」は何も考えることはできないし、それが好きだし、救われてきた部分もあります。
嫌なこともツラい時も、粘度で形を作り上げている瞬間は忘れることができるのです。
形が決まったとたんに思い出して「はぁ〜」って落ちるんですけど。
同じように何か嬉しいことがあっても、その気持ちも忘れて作っています。

作っている瞬間は全てを忘れます。作っているときに自分の名前なんて考えません。
何県に住んでいるか、もにまるずを作っているとか、これはどこに納品するんだとか、作っているその瞬間は全てを忘れます。

何者でも無くなって、作っている「今」が好きなのでしょう。禅みたいな話になってしまった。

でも、そうなんです。

もちろん、意図をもって作られたものに限ります。
ただ粘土をこねたりするだけでは意図も方向性もないので「作っている」とは言えないし集中しないので「作っている、今」になることはできません。

意図をもって形をつくる行為、今の積み重ね、それが作品になっていくのだなと思ったわけであります。

そして、作らないと作品はできません。(当たり前!)

グダグダいっている今は、何も作っていません!!
考えることは大事でも、いくら考えても、形がなければ誰も見れないの!!触れないの!!伝わらないの!!!!

さっさと、作れ!!(自分にむけて)


2013年11月16日土曜日

芸祭2013 参加の経緯 〜水を得た魚=芸祭に出る渡部〜

前回の記事:2013年10月26〜28日。武蔵野美術大学 芸術祭2013 にて、「もにまるず」展をやりました。


芸術祭に参加できることになった経緯

「そんなことがあるのか…!」
芸祭執行部から、ある連絡をいただいた時には驚きました。

この連絡をもらった日は、ちょうどムサビ生の後輩たちと一緒にいました。
後輩たちが芸祭に出す模擬店「REK」の話し合いをこれからしようとしていたまさにその時でした。
このブログを読んでくださるみなさまはほぼご存知でしょうけど、渡部は芸祭が大好きです。自分でもわかってますが、異常です。どうしても芸祭に出たいから後輩の「REK」に混ぜてもらって芸祭に(こっそり?)作品を出すことにしていたのです。

さて、執行部からのその連絡とは
「芸術祭の展示大賞の講評ゲストと審査をお願いできないでしょうか」

という内容のものでした。
展示大賞というのは、学生の展示を投票や審査によって賞を決める企画です。
そして、講評ゲストをやりつつ、展示もできる、という内容でした。すごい!

今まで考えていたこと、思い続けてきたこと、やりたかったこと、たくさんの事が実現できる様子が一瞬でイメージできました。
「やろう!!」
即決でした。

それと同時に覚悟をしました。
日々遊んでいるようで実は仕事(納品)しているので、そちらとのスケジュールの兼ね合いです。
極力、仕事に影響が出ないように芸祭の準備をするのです。(結果的に影響出ましたが…)
ただでさえ、ヒーヒー言ってる日々なのに、芸祭のためにさらに時間を捻出するのです。
つまり、起きている時間全てをつぎ込む覚悟です。

「よろこんで!!」的なメールを執行部の方にお返ししました。
今まで私は聞いたことがありません。卒業生の講評ゲスト、さらには卒業生の芸祭展示。
こうして執行部公認で芸祭に参加できることになりました。

そして、制作マシーンになると決めました。


芸術祭に参加したら実現できること

・展示大賞に関わることができる
・夏にやる予定だった100種完成の展示をやる
・もにまるずヒストリーを本にまとめる
・過去の作品を整理して、もにまるずヒストリー展をやる

ちょっと説明します。

・展示大賞に関わることができる

大学3年生の時にムサビエンナーレ1位(展示大賞)をもらいました。その時にぼんやり思っていたのは「審査員だかスポンサーか、なんでもいい。どんな形になるかわからないけど10年後でも20年後でも、いつか展示大賞に関わることができたら最高だな」と思っていたのです。
1位を取りたい気持ちを知っています。芸祭展示に全てを捧げる気持ちもわかります。
それだけ芸祭展示には思い入れがありました。
芸祭をきっかけに今の活動があるわけですし、執行部の方にもよくしてもらっていて、いつか、少しでも芸祭の力になれればと思っていました。
その思いが、なんと卒業して2年半程度で叶うことになったのです!
あまりにも早く実現した、芸祭回帰です。

・もにまるず展ができる

もにまるずは2008年(大学2年生)の時に一度完成していましたが、ある事件があって2012年からリメイクをすることになりました。※この事件についてはまだブログにも本にも書いておりません。
そして、最新版の「もにまるず」100種類が完成した時には展示をしようと決めていました。そもそも2013年の夏にやろうとしていたのですが、全然思うように制作が進まずに延期していたのです…。

・もにまるずヒストリーを本まとめる&展示することができる

このブログで連載している「もにまるずヒストリー」は、いつかまとめて本にする予定でした。そして、本の制作と一緒に、過去のもにまるずの軌跡を見ることができる展示「もにまるずヒストリー展」も考えていました。
上記の「もにまるず展(最新版の展示)」と「もにまるずヒストリー展(もにまるずの軌跡)」は別企画として想定していました。
「もにまるずヒストリー展」は学生に見てもらいたいので、なんとかしてムサビで展示がしたい!…と思っていたところ、今回芸祭で展示できることになったのです。渡りに船、とはこの事です。

・最後に、大事なこと

芸祭に出れる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うおおおおおーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!




以上のことから、芸祭に出ることになったのです。
やりたいことが一気にできるチャンスが今回の芸術祭でした。
出ない理由がありません。そもそも後輩のブースに出ようとしていたし。

何度でも言います。執行部のみなさま、ありがとうございます。
「水を得た魚=芸祭に出る渡部」です!!

結果的に、学生の時の比ではない量の制作をしました。
気がついたら4企画に参加していました。

展示大賞の講評ゲスト
もにまるず展
模擬店「REK」
おにぎり大魔神コラボ

盛りだくさんなので、分けて書いていこうと思います。





2013年11月14日木曜日

芸祭もにまるず展



2013年10月26〜28日
武蔵野美術大学 芸術祭2013 にて、「もにまるず」展をやりました!

芸術祭にはいろんな思いがつまっています。
でも、今回の記事はそれは置いといて、写真だけアップしますね!


芸祭に帰ってきました!!もにまるず!!!







もにまるず展のテーマは「もにまるずヒストリー」。
大学1年生から作り続けてきた「もにまるず」の軌跡を展示しました。

2013年最新バージョン「もにまるず」


入り口には最新バージョン「もにまるず」が展示されており(初展示)、1年生の時の資料から順番に展示しました。

2007年「100ANIMALS」資料


2007年「100ANIMALS」資料


2007年芸術祭「100ANIMALS」









2007芸祭後「100ANIMALS」改良版

大学2年の芸術祭にむけてのリメイクノート「もにまる記」
展示では全てのページを見ることができました




2008年芸術祭「もにまるず」



2008年、2009年、2010年芸術祭で使用した100種類もにまるずモデル


大学卒業後に発売されたゲームセンター商品


限定もにまるずの展示

もにまるずスタッフが遊びで塗ったフィギュア











展示物と一緒に「もにまるずヒストリー」本をあわせて見るとより楽しめる内容でした。

今回の展示への思いとか、ねらいとかの文章は後日アップします。



執行部のみなさま、展示大賞班のみなさま、ありがとうございました。

芸祭、最高です。


芸祭2013 参加の経緯 〜水を得た魚=芸祭に出る渡部〜

「もにまるずヒストリー」の通販

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